世界三大銘木は「ウォールナット」「チーク」「マホガニー」の3つですが、その中でも「ウォールナット」は品位と高級感があります。
木肌は美しく、色味は濃い茶色なので落ち着いたインテリアにマッチし知名度も人気も共に高い木材です。
最近ではアウトドア人気が高まり、キャンプにフォールディングチェア(折りたたみ椅子)を持って行く方も多いです。世の中には多くのフォールディングチェアがありますが、ウォールナット材で作られているフォールディングチェアは案外少ないです。よく見かける木材は杉やパイン材がありますが、この2つは針葉樹なので木が柔らかいのと、節が多いのが特徴です。逆にウォールナットは広葉樹で、木が堅く加工が大変な上に高価なため、大量生産向けではないです。木目の美しさは洗練された存在感を漂わせるので、そこに在るだけでお洒落な空間を演出してくれます。
よく、ウォールナット色、ウォールナット風、ウォールナット色のオイルフィニッシュ、といったものがありますが、それらは全てウォールナットではなく似せたものです。今回は、「ウォールナット」という木材を使っている「フォールディングチェア」をご紹介します。
カーミットチェア ウォールナット
フォールディングチェアといえばカーミットチェアというぐらい有名な椅子の一つで、おしゃれなキャンパーに大人気です。カーミットチェアは、1984年にアメリカのカーミットというBMWモーターサイクリストによって設計されました。バイクで運ぶ際に軽量で持ち運び可能であり、焚き火で長い夜を過ごす時にも頑丈で快適な椅子が欲しいという想いから生まれました。
木材はオーク材とウォールナット材があり、どちらもクラシカルな中に上品で大胆な雰囲気を持ち合わせてます。アウトドアだけでなく、見せるインテリアとして部屋で普段から使うことができるフォールディングチェアです。
特にウォールナット材は直ぐに売り切れてしまうので、もし在庫がある時はラッキーです!
SQUARE フォールディングチェア
永く大切に使い、経年変化による段々と変わっていく美しさを愉しみたい方におススメなのは、SQUAREのフォールディングチェアです。木材だけでなく、革を使っている拘りっぷりは他のフォールディングチェアでは見かけません。値は張りますが、それだけの価値があるハンドメイドのフォールディングチェアです。
ウォールナットの濃い色味と革の風合いがマッチしており、存在感あるフォールディングチェアです。部屋のフォーカスポイントにもなる存在感です。
フレームはウォールナットとオークから、シート生地は3タイプから選ぶことができます。
CAMP on PARADE コンダクターズチェア
カーミットチェアと見た目は似ていますが、作りが異なるフォールディングチェアです。
アメリカで生まれたカーミットチェアは、アメリカの人が足を投げ出して座るのを前提としたローチェアのため、日本人が座るとやや前かがみになってしまいます。そこで、コンダクターズチェアはアジア人の体系に合わせた角度て作られました。そうすることで、おしりが持ち上がり座りやすくなっています。
起き上がる際の負担が変わるので、腰を何度も上げる焚き火の際に、その良さを感じます。
素材はウォールナットを使っているので、シックで気品ある雰囲気を感じます。無垢素材なので、傷がついた時に中から別の木材が見えてしまう残念さはありません。
金具には、経年変化を愉しめる真鍮を使っているので、ウォールナット材との相性も抜群です。
グレインチェアー7号
丈夫なキャンバス地で作った グレインチェアは、ウォールナット材を使用したフォールディングチェアです。
幅と高さがカーミットチェアーより大きくなっているため、ゆったり座ることの出来ます。脚部分にウォールナット材を使用しており、ひじ掛け部分はオーク材になっています。
ウォールナットではないですが、トリコロールカラーをイメージしたキャンバスや、他にも色々なパターンがあります。
ハンティングチェア
ハンティングチェアは狩猟だけでなく、釣りやアウトドアにも使われることが多く、最近ではキッチンに置いてちょっと休む時に使うフォールディングチェアとして使う方も増えています。
脚の木材にウォールナットを使用しており、上品で美しくしい木目を楽しめます。こんな少ない木で支えられるのは、やはり堅い広葉樹であるウォールナットだからです。
まとめ
今回は以上となりますが、いかがだったでしょうか。
恐らく他のサイトを探していただいたら分かりますが、ウォールナット材でできたフォールディングチェアは少ないですし、売り切れであることが多いです。
ウォールナット材は広葉樹なため非常に硬く、そして高級材なため大量生産でフォールディングチェアを作るのは至難です。実際に電動ドライバーを使いネジを通すと分かりますが、硬さに負けてネジ回らず、ネジ山が無くなってしまうぐらいです。
最近では、ウォールナットを思わせる木目で人気が出てきている「アカシア材」は、比較すると安いです。しかし、色の濃淡差が強いので、少し気品が減ってしまいます。デザインでもそうですが、グラレーションが急激に変化するとチープ感が出てきてしまいます。
やはり、ウォールナット材が人気材として今なお君臨するのには大きな理由があります。そんな気品あるウォールナット材でできたフォールディングチェアは、室内のインテリアとしても使えますし一生ものになることでしょう。